マンガ選書vol.2「限界集落(ギリギリ)温泉」
なんかちょっとタメになる、学べるマンガをお勧めしていくサカエマチHOLICの「マンガ選書」のコーナー。
第2回もスタッフたかたんのオススメのマンガを紹介したいと思います。悔しいけど、たかたんは結構いいセンスをしている(笑)
今回ご紹介するマンガは…
「限界集落(ギリギリ)温泉」(作者:鈴木みそ 出版社:エンターブレイン 掲載誌:コミックビーム)
読んでもらいたい層:さびれた温泉宿の店主、都会で活躍できなかったクリエイター、メンヘラネットアイドル、過疎地の活性化に携わる人
あらすじ
限界集落にある潰れかけた旅館を舞台に一人のゲームクリエイターがやってきた。舌先三寸で色んな人を巻き込みながら、旅館の再興していくというストーリー。
まちづくりでよく言われる「よそもの、わかもの、ばかもの」に「企画屋、アイドル、オタク」を掛け合わせて、オタクコンテンツ産業を作り上げていくのですが、その組み立て方が痛快で面白いです。
どうやったら人を巻き込めるか、巻き込んだ人たちも楽しみながらどう盛り上げていくか。共創のコツも感じられるかもしれません。
鈴木みそ先生は丁寧に取材しているなぁと思えるところがいっぱいあって、例えば過疎地の旅館が廃れている現状を見て主人公の溝田がいうセリフ
冷静に見るとここって悪くないんだよ。(中略)それが潰れかけるほど寂れたのは 長いことぬるい環境にあぐらをかいて努力を怠っていたというのが正しいかな
旦那が出している負のオーラ 村全体から感じるあきらめムード しかたないかという空気
それを変えよう
(限界集落(ギリギリ)温泉4巻より )
これを受けて旅館の主人、康成が立ち上がっていくんですが、彼が変わっていったのには小さな成功体験があって、それをみんなで共有していったことがとても大きなことだと思いました。
ここにもまちづくりのヒントがあるような気がしますね。
全4巻という短いお話ですが、内容はぎっしり!
テンポが良いのでどんどんページが進みます。
どうやらホリエモンも絶賛しているらしいです。
とても面白いマンガですので、ぜひ読みに来てくださいね。