感動の西条祭り ~紺屋町だんじりの心意気~
紺屋町だんじりの総代・団長の
どこよりもかいて、どこよりも飲んで、紺屋町らしい祭りをしよう!
という言葉で僕らの初めての西条祭りが始まりました。
西条祭りは全国的にも絢爛豪華で有名ですが、観光客を喜ばそうというより神事という側面が強く出ています。そのため、日程は土日に合わせたりせずに毎年10月15日~16日ですし、ほとんどのお店が休みになりますので観光客もお店探しに困ったりします。年末年始は帰省しない人も祭りには必ず帰るとか、祭りの日を休みにする会社に就職する人もいるとか、カレンダーが祭りに合わせて10月始まりだったりとか、とにかくお祭り好きな西条市民による西条市民のためのお祭りなのです。
なお、本稿で言う西条祭りは伊曽乃神社祭礼のことを便宜的に指しています。前後に行われる石岡神社、飯積神社、嘉母神社の祭礼を含めて西条祭りと言いますので、多少語弊があるかもしれませんがご了承ください。
僕らは80台近くあるだんじりの中から、これからNext Commons Lab西条の拠点ができる予定の紺屋町からお祭りに参加させていただきました。紺屋町は15世帯くらいしかない小さな地区ですが、江戸時代からの古参で、多くのだんじりが台車を付けて運行するの中で、昔ながらの人が担いで(かいて)運行するスタイルを貫いています。2日間で約40㎞、だんじりをかいて運ぶので、それはもう想像を絶します。
ですが、もともと小さな地区なので、僕たちのようなよそ者を受け入れる文化があって、多くの移住者がかき手として参加することで成立しています。「よう来てくれた!」「一緒に頑張ろう!」そんな優しい言葉をかけてもらいながらも、「本当に最後までいけるのかな」と不安になりながらの眠れぬ夜を過ごしました(;^ω^)
【出発前の元気なNext Commons Lab西条チーム】
運行の詳細は省略しますが、2日間のほとんどの時間を祭りに費やすので、睡眠時間も短いですし、重たいだんじりをかくので体力消耗も激しい…体力は限界で、気力でやり切る感じでした。
1人じゃできないことを、みんなで力を合わせてやっていく。かく人も大変だけど、サポートしてくれる人も、警護してくれる人も一生懸命で、安全にだんじりを動かすために皆で力を合わせてやれることをやっていく。そして人を大切にする。
すごくわかりやすい団結の仕方。居心地の良いコミュニティ。
こうやってこの紺屋町という地区は脈々と歴史を紡いでいて、そこの一つに加われたことがなんとも誇らしく感じられました。
やっぱりうちのだんじりは一番だ。(と、すべての西条人は思っています)
この美しくて重いだんじりを天高く差し上げて、大きく揺らした時のダイナミックなうねりは他のだんじりでは出せんだろうと勝手に鼻高々です。
昔ながらの台車を付けないスタイルは、とても大変でクレイジーで…やってる最中は「なんで台車付けないんだろう?」って思ったことは何度もありましたが、2日間終わってだんじりを車庫に入れたときに、「あぁこういうことかぁ」っていうのがわかりました。
これは台車をつけちゃいかん。この体制をきちんと維持していかんといかん。これは紺屋町のプライドと意地を守る戦いだと。
一緒にかいてきた、お祭り大好きずっきーさんの感想がすごく本質的だなと思ったので共有しますと、
「このスタイルを貫いていることに文句を言ってる人たちが1人もいなかった。祭りの本質を分かっていて地域共同体がどうあるべきかをみんながちゃんと共有している。さらに台車がついている他のだんじりを見下したり、馬鹿にしたりしている人も一人もいなかったように思います。これも素晴らしいことだと思います。自分たちは自分たち、他の町は他の町の考え方があるのだときっちり分けて考えている。他の町からのリスペクトも受けていてお互いにきちんと敬意を払っているたった2日でしたが、いろんなことが垣間見えたような気がします」
最後に紺屋町に参加できて本当に良かったとの言葉も。
僕も全くの同意見です。この素晴らしいものを後世に残していくために、きっと僕らもこのタイミングでこの町にやってきたと思うので、一緒になって盛り上げていきたいと思います。
【終わったあとの死ぬほど疲れたメンバーの図】
皆が口々に言う
「今年はいい祭りができた」
という短い言葉にはすべてが詰まっていました。
冒頭の紺屋町らしさの意味も、いい祭りの意味も、やっと理解できた1年目の西条祭り。
紺屋町、最高!
身体バキバキ、声も枯れたけど、もうすでに来年が楽しみだ!
いま、わたしにできること
西日本の豪雨水害から1週間たちます。
僕はちょうど愛知県で仕事があって愛知に車で移動する予定だったのですが、本州に通じる橋がすべて通行不可で四国が鎖国状態になったことが非常にショッキングでした。
そのあと愛知で、大洲市や倉敷市などの町がものすごい被害を受けているのを知って、遠くで仕事をしているもどかしさを感じました。
愛媛に戻ってきてからは何かできないかを考えて、少しずつですがNCL西条チームで動き始めました。
友人が西条市内で手伝えるポイントを教えてくれたので、まず水を送る手伝いをしました。水を段ボールに詰めて「かわ髪」さんに渡すというもの。
そして今朝は被災者の方たちに向けておにぎりを作るというので、まんがら農園さんへお手伝いに。
西条で率先して動いている人たちがいて素直にスゲーなって思います。七コーヒーさんもかき氷の売り上げを支援金として寄付しているし。そういう人たちがいるおかげで、僕らも少しでも関われる機会が増えて、支援に参加できることに感謝しています。
僕らはまだ「水」と「おにぎり」を被災地に届けるお手伝いしかできていませんが、今後も継続的に情報を仕入れその都度できることを考えて動いていきます。
また、直接の被災地支援ではありませんが、僕らの仕事でできそうなお手伝いとしては、もし仕事を失い、住むところがなくなった人がいて西条で「仕事を創りたい」のであれば、そのお手伝いはできるのかなと思っています。さすがにちょっと遠いかなぁ…でもそういう人の人生の一助に結果的になるならうれしいなぁなんて思うわけです。
チーズWトンダブルエッグスーパー!!
先日、ファスティングに初挑戦しました。
たった二日間でしたが酵素ジュースと黒飴のおかげで案外お腹も減らずに苦痛はなかったです(^▽^)
胃腸も頭もスッキリしたんですが、その翌日に焼き肉とビール、さらにその翌日も飲み会、そしてその翌日にトドメのカツ丼ですっかり元通り(以上⁉)になりました~(笑)
今日はそのカツ丼のお話しです。
市役所のすぐ近くにある昔からやってるお店で、カウンター席しかない小さなお店。
地元の方にオススメの飲食店を聞くとほとんどのおじさんからはごかくさんの名前が出ます(笑)
まず見た目にびっくり。青のりと焼きのりが乗っています。
青のりと焼きのりが濃いめのたれによく合って旨いんです。
そして何よりびっくりするのはカウンターにマヨネーズが設置されていること。
「ごかくのカツ丼は、マヨネーズが合うようにできとるんよ~。」
地元の人が口をそろえて言います。さすが西条のソウルフード…こういうのが欲しかった!実際、ハンパなく旨いです!
愛知にはカツ丼にマヨネーズをかける文化はありません。同じく移住してきた同僚にも聞きましたが、東京にも横浜にもないそうです。
なぜマヨネーズを…謎が深まります。
実は2度目の来店ということで一番重そうなやつにチャレンジしました。
メニュー名はチーズWトンダブルエッグスーパー!
チーズが乗っかっていて、トンカツが2枚、卵が2個そしてご飯が大盛り!
お値段1250円!
お会計の時、店主さんもいくらだっけ?ってなってたので、ほとんど注文入らんのでしょうね…
とにかく量が多く、どんぶりを横から見ると具がこんもりと溢れております。
ただ食べ始めるとうまくてあっという間に食べれてしまいます。もちろんマヨネーズもガンガンかけます。足りなくなったら追いマヨも!
ごちそうさまでした~♪
久々のフードファイト感。
個人的にはマヨをかけるならチーズなくてもいいかなと思ったりしてます。
実はこういう地元の人が愛するディープなB級グルメが西条にはたくさんあって、こっちに来てからチェーン店にはほとんど行かなくなりました。
これからも地元民が愛するグルメを満喫し、通いながらレポートできたらと思います。
良い情報がありましたらご連絡ください!
(ちなみにごかくは河原津にももう一店舗ありますが、マヨネーズはありませんのでご注意ください)
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
せっかくなので最後の告知のところまで読んでいただき、お知り合いに興味のありそうな方がいましたら情報をシェアしていただけたら助かります。
Next Commons Labは全国6か所で現在50人の起業家を募集しています。
Next Commons Lab西条でも7つのプロジェクトで10名の起業家を募集しています。
東京、大阪で主に説明会を開催していますので、是非お話しだけでも聞いいただけると嬉しいです。
6月の説明会はコチラ⇒説明会エントリーページ
各地のプロジェクトの内容はコチラ⇒日本の風景を変える50人の起業家募集
また、Next Commons Lab西条では、今までの説明会に参加された方の要望で多かった「現地視察」を1泊2日の無料イベント形式で行います。6月には平日パターンと土日パターンの2回開催予定ですので、少しでも興味のある方は下記で詳細情報をご覧ください。
現地で起業と移住のイメージをしっかり膨らませていただけたらと思っています!
しっかり準備してお待ちしております(^_^)/~
5月のラボメンバー募集説明会@東京とテレビ出演のお知らせ
先日のブログにも書かせていただきましたが、4月28日よりラボメンバーの募集が始まりました!
西条市では10人のラボメンバーを募集しますが、その詳しい内容を知りたい方はまずは説明会にご参加いただけたらと思います。
NCL西条の説明会は2日間で計4回。
・5月19日(土) 午前の部 10時~ 、午後の部 15時~
・5月20日(日) 午前の部 10時~ 、午後の部 15時~
場所はNCLの新拠点「HUMANS」(東京都渋谷区神宮前6-27-4東武第二ビル2階)で、当日はNCL奥大和(奈良県)との合同開催になります。
説明会ではNCLの概要説明から始まり、既にスタートしている他地域のラボメンバーの話が聞けたり、西条と奥大和のプロジェクトの詳細が聞けます。質疑応答では気になったプロジェクトの中身を掘り下げて聞いてみたり、その土地の暮らしなどを聞いたりできます。コーディネーターやプロジェクトパートナーにどんな人がいるのかな?と見に来るのも良いかと思います。
予約はこちらから⇒説明会申込ページ
皆様のご参加、お待ちしております!!
ちらっと暮らしの話が出ましたが、今朝、西条市のことを取り上げてくれた移住番組が放送されました。なんと全国放送で。そこにちらっと私も出ております(笑)
webでも見られますのでお時間のある方はご覧ください~。
西条市は移住にも力を入れております!
もひとつ、西条で応援しているクラウドファンディングのお知らせも。
こちらもよろしくです。
Next Commons Lab西条、ラボメンバー募集開始!
ようやく書ける~!
様々な人たちと関わり合いながら行うプロジェクトは、調整や情報発信のタイミングに気を遣いますね。大勢の方に協力していただいて、昨日、ラボメンバー(=起業家)募集の特設ページがUPされました。晴れて公開できたことに喜びの感情が抑えきれません。
カッコいいページですよね。
「これからの日本の風景を変える、50人の起業家を求む」
このキャッチもクールです。
3月に着任して、「人間らしさを源泉とした産業創造」というスローガンに向き合い、西条市の未来に必要となるであろう10個のプロジェクトを考え続けてきました。
内訳は①スポーツアクティビティ、②フードディレクター、③Fun to Farm、④ローカルプロダクション、⑤マイクロワーク、⑥HUBベトナム、⑦自由提案。①は3名、③は2名の募集となり、合計10名の起業家(※)を募集します。
※この起業家のことをNext Commons Labではラボメンバーと呼んでいます。
傾向としては西条市のポテンシャルを最大化するようなプロジェクトが多いです。スポーツアクティビティ(①)では、西日本最高峰の石鎚山をはじめとする豊かな自然フィールドの活用に多くの事業化の可能性がありますし、フードディレクター(②)を育てることによって農産物の高付加価値化のスピードとクオリティを高めていくことができるでしょう。ローカルプロダクション(④)は地域に眠る資源の磨き上げを行い、丁寧にリブランディングを行うプロジェクト。HUBベトナム(⑥)は今年4月からベトナムのフエ市と友好都市となったことを契機に、起業家が行き来することであらゆるビジネスの可能性を模索するプロジェクトです。
社会的実験の要素が強いものがマイクロワーク(⑤)。マイクロワークはブロックチェーン技術を使い小さな地域内経済圏を創出、その中の社会資本関係を可視化し、住民とあるべきまちの形を考えて、仕組み作りを行います。エンジニアというより、現場で人と人とをつなぎコミュニティを醸成できる人物が望ましいです。
今後、社会課題として顕在化するものに対処するプロジェクトもあります。Fun to Farmプロジェクト(③)は市が抱える将来の農業者数や耕地面積の課題と、現在の地域の農家が抱える課題を同時に解決するためのソーシャルビジネスを考えていきます。ここには我々NCL事務局も一緒になって事業を立ち上げる可能性もあります。
自由提案(⑦)は西条市にある資源や課題を元に提案していただくものです。多種多様な資源がありますのでどのように切り取り活用するのかは起業家次第。ワクワクする事業提案をお待ちしてますw
上記がざっくりとしたプロジェクトの説明になります。
Next Commons Labで起業するメリットについてはまた次の稿に寄せたいと思います。
詳しくはHPで。それでも分からなかったら個別に連絡いただけたらと思います。
Web上ではすでにエントリーが開始(~6月8日)されております。募集説明会も開催されますので興味のある方は足を運んでいただけたらと思います。説明会日程は後日お知らせします。
僕ら3人(NCL西条事務局)と、地域の人たちと一緒に西条市を盛り上げていきましょう!
最後に相談やヒアリングやご協力いただきました西条市の皆様、パートナーの皆様、本当にありがとうございました。
これでようやくスタートのための第一歩という形です。熱量のある起業家が西条市にやってきて、この町に化学反応を起こしていくことを信じて邁進していきます!
【追記】
愛知県で関わっている起業支援もあります。
三河の山里(豊田市、岡崎市、新城市、設楽町、東栄町、豊根村)で起業したい方はコチラもご利用ください。エントリーは2018年5月11日17時締切です。
ふらっと職場を出てみると、水の都を感じさせてくれるのでした
Next Commons Labは起業家たちを呼び込む拠点を作ることが特徴として挙げられるんですが、その拠点が出来上がるまでSICS(西条産業情報支援センター)に場所を借りて仕事をしています。
午後、気分転換に外に出てみると噴水や水が出るモニュメントが。
道を歩いていてもそこら中で水が出ていたりします。
この水は石鎚山(西日本最高峰)からの「うちぬき」という伏流水。
日本の名水100選にも選ばれていて、いわば町のシンボルです。
水飲み場もあります。
水が澄んでいて鯉も気持ちよさそうに泳いでいます。
職場から徒歩1分のところに素敵な憩いのスポットがあるのが嬉しいですね。
実はこの「うちぬき」、旧西条市の市街地では普通に水道水として使っていて、蛇口をひねれば出てきます。僕が住んでいるマンションでもうちぬき水が使い放題。
しかも、水道料金がかかりません。無料なんです。
西条市に引っ越してくるときに一番びっくりしたのがコレです。
「人間らしさを源泉にした産業創造」というお題でこの豊富な水資源はとても重要な気がします。
人類が200万年前から生活の拠点にしてきたのは水辺。
人間は水とともに生きてきて、水なしでは生きていけません。
ここに人間らしさを見出せるかもしれません。
※おまけ
さらに職場の向かい側にあるお菓子屋さんの「蔵はち」さん。
店員さんのおすすめの和三盆プリンをいただきました。
買ったその場でキャラメリゼしてくれます♪
とっても美味しかったです~。今度はどら焼きを食べようw
西条での活動がスタートしました
3月に入り、西条での活動がスタートしました。
これからNext Commons Lab 西条をきちんと起動させるために、拠点を整備し、起業家を呼び込み、ビジョンを反映させたプロジェクトを運営していきます。
これらの活動から西条市のスローガン
「人間らしさを源泉とした産業創造」
を形にしていきます。
人間らしさとは何か…というのは、これからもずっと立ち返り考え続ける命題になると思います。
考えれば考えるほど難しい言葉ですが、これからの世界で「人間らしい仕事」「人間らしい暮らし」はやれたらいいなレベルではなく、体現していかなければならないものになると思います。それを実践していくのに実は西条はぴったりだと思いますし、日本でトップランナーになれる地域だと思います。その理由はまた今度。
下の写真は就任式の時の一枚。
左が西条市の玉井市長、右がNext Commons Labの代表の林さん。
真ん中が西条でチームを組む3人です。他の2人は遅れて西条に入ってくるので、しばらくは1人で活動ですw
2人とも明るくニコニコしていて、ムードを作ってくれます。そして僕にないものを持っています。それをうまく借りて起業家たちをフォローしていきたいと思います。
引っ越しでバタバタして久々のブログになりましたが、この間、地元の方々から背中を押していただきました。
地元での活動はうまくいったり、いかなかったり色々ありましたが、全ての挑戦に意味があり、成長に繋がりました。それを温かく最後まで見守っていただいて本当に感謝しています。僕はこの地域に育てていただきました。
大切な人たちを地元に残し、新しい場所で活動していくことは心苦しいと思うこともあります。しかし、多くの方からのエールがこの決断が間違っていなかったと思わせてくれます。
中でも「最強の敵になってくれ」というエールが面白かったです。
内からできることもあれば外からでもできることはある。そう気づかせてもらいました。
貴重な挑戦の時間がスタートしたので、無駄にしないように命を使っていきたいです。
迷いなく、今できることを精一杯スピーディーに。
明日も頑張ろうっと。