ビジョンと情熱 ~安形真のblog~

起業支援によるまちづくり。起業の拠点となるコワーキングスペース運営(2店舗)。好きなものはマンガ、アニメ、キャンプ。

山里起業実践者募集終了。そこから見えるもの。

昨日、12日が応募締切の愛知県の「三河の山里起業実践者」事業。

 

peraichi.com

 

定員10名のところを、それをかなり上回る数のエントリーがありました。

エントリーいただいた方々に感謝いたします。

 

 

 

これから1次審査(書類審査)、2次審査(面接)という流れで正式に採用されていきます。

自分は1次審査を任されていますので、2次審査で面接官をされる方に対して、主に事業性や実現可能性、また起業支援ステージの部分でコメントを残していけたらと思います。

あと忘れてはならないのが、これは税金を使っている事業なので、ちゃんと税金を払ってくれている皆様に説明できるような起業家を選べるようにしなくてはいけないなと思います。もちろんそのあたりのコメントを付与して面接官にパスしますが、そのあたりの最終的な判断は愛知県の方や各市町村の担当職員の方々によってきます。

 

また、今回のエントリーから見えるものとして①40代以上が8割くらい占めている、②女性が意外と少ない、③案外チャレンジしたい人は大勢いる、④域外からのチャレンジ希望もちらほらあった、ということ。

 

奥三河若手起業家プレゼン大会を主宰している身としては、もっと若い世代のチャレンジを期待していたですが、今回の広報手段が主に新聞広告だったこととwebでの広報があまり行きわたっていっていなかった(?)ことがあったように思います。子育てがひと段落して、新しいことにチャレンジしようとする人たちが目立っているのかな?という仮説も立ちそうですが、60歳前後の方への起業支援ニーズももしかしたらあるのかもしれません。

 

またチャレンジの総数自体も結構たくさんありました。これが「お金で支援してもらえるからエントリーした」のか「チャレンジしたいからエントリーした」のかまだ分かりませんが、どちらにしろチャレンジ意欲を持った人を掘り当ててきたことに価値があります。というのも起業支援は社会的なニーズとしてあるものの、起業したいという人がどこにいるのかっていうのが本当に分かりにくいからです。まずはこういった事業をコツコツ進めながら、「三河の山里ではチャレンジがたくさん起こっているんだ」というイメージ作りをしていけたらいいんじゃないかと思います。

 

最後に域外からのチャレンジについて述べたいと思います。今回の事業自体が移住・定住も含めての起業支援という中身になっています。(移住・定住は必須ではないけども)

過疎地の地域住民からしたら、地域の担い手が増えることは非常にありがたいことですが、今回エントリーされた方の中には「移住・定住はできないけど、チャレンジする価値がある」という方もいらっしゃいます。彼らはあんまり人がいないところでちゃんとビジネス出来るのか?という不安とともも、大手が参入しづらい場所でなら強いポジションを築けるんじゃないか?という期待ももっています。

中山間地域でドンドン商店や飲食店が無くなっていく中で、彼らのような外に拠点を持つチャレンジャーに地域内でのチャレンジを促すことは、実は地域内の資産の有効活用にも繋がるのかなとも思います。例えば後継者がいない事業所とのマッチングとか。

こういう仕事も将来的に発生していくだろうと思いますので、それに向けて準備していきたいと思っています。

 

さらっと起業実践者の名簿をみただけですが、色々なことが分かります。

これから10か月間愛知県の職員さんや各市町村の職員さんたちと一緒に仕事をする中でニーズを把握しながら制度設計していけると楽しそうなんだけど、どっかオファーしてくれないかな?(笑)