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愛知・新城 安形真のblog

農にまつわる仕事。地域を元気にする仕事。あとちょっとだけ日記っぽいもの。

第3回奥三河若手起業家プレゼン大会 ~ふりかえり&今、地域で必要とされていること~

あけましておめでとうございます。

 

下書きボックスに入れたまま年を越してしまいました(´;ω;`)

だいぶ遅くなってしまいましたが、第3回奥三河若手起業家プレゼン大会が無事終了しました。

まず、ご協力いただきました関係者の皆様、ご観覧くださいましたお客様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

そして勇気を持って登壇してくれた3名の起業家の方々、本当にお疲れ様でした。挑戦することはそれ自体が尊いことです。

 

今更感がありますが、時間が経ち様々な人が意見をしてくれているので客観的に全体像が浮かび上がると思っています。

というわけでプレゼン大会の概要や趣旨はHPをご覧いただくとして、大会当日の様子は当日ご観覧いただいた下記の記事を参考にしていただけたらと思います。

  1. 豊根のケンタさんのブログ(過去3回とも参加されている常連さん)
  2. 豊橋の種田(おいだ)さんのブログ(最近、豊橋で起業された方)
  3. 東日新聞(12月7日記事)

当日の様子はのんほいタウンの藤本さんが動画で撮影してくれたものがあります。

YouTube第3回奥三河若手起業家プレゼン大会

 

主催者としての感想としましては、まだまだ大会運営自体も、起業家のプレゼン内容も伸びしろがあったなぁと思っていて、きちんと反省して来年はより良いものを作らねばと気合いを入れております。

審査員の佐藤真琴さんがブログにも書いてくれていますが、起業家の人がやろうとしていることを地域の人に分かりやすく翻訳する(=分かりやすい言葉で伝える)ことや、他の地域ではできないような丁寧な取り組みをこのプレゼン大会では行っています。これは既存の起業支援ではなかなかできないようなことだと思います。

この点についてもう少しわかりやすく説明します。どういうことが既存の起業支援と違うのかというと、商工会などの行っているのは会計やマーケティングなどのセミナーなど行ったりして、講師一人に対して大勢の起業家という図式が多いです。ですので個別具体的なサポートは受けにくく、事業計画を立てて終わりのパターンになりがちです。お医者さんで言うと処方箋まで書いてくれるわけです。

一方、今取り組んでいるのは起業家一人に対し、数人でサポートする体制です。セミナーという形はほとんど取らずに、深いコミュニケーションによって個別の課題を解決する手法を取ります。起業家とある一定期間一緒に走るスタイルなので伴走支援と呼びます。起業家一人に対して、時間と人手が必要になるので効率はあまりよくありませんが、精度の高い処方箋を作るだけでなく、薬の飲ませ方まできちんとフォローできます。これが丁寧な支援と呼ばれる理由です。

例えば今回のプレゼン大会ではどのようなことをやったかというと、正しい顧客像を見出すためにアンケート調査に協力しました。優勝した永田さんには、実際に関東から空き家の管理をしていた持ち主の方と繋ぎ、家守事業のニーズの調査をしました。それがサービスの内容としてプレゼン内容の一部を肉付けしたのです。綺麗に伝えるだけではなく、中身のあるリアルな事業にするために僕らの持っているネットワークなどを駆使して支援を行っています。

 

おかげさまで3年目にもなると、地域の内外からもある程度の評価をいただけるようになりました。今月のはなまる新城にもドドーンと特集を組んでいただきまして、過去のプレゼンターの今の姿も知っていただく機会になりました。

 

 

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他にも奥三河若手起業家プレゼン大会をモデルにして、今月に岐阜県関市でもソーシャルビジネスプランコンテストが開催されることになりまして、今度は審査員としてお招きしていただいております。

活動が評価されるのも嬉しいんですが、全国でこういう取り組みが広がって、地域にチャレンジャーが生まれていくことが嬉しいです。楽しみですね♪

 

しかしまだまだ課題はたくさんあります。

その中の大きなものが地域からの理解がなかなか得られないということです。

起業って身近なものではないのでなかなか共感を得られないのかもしれません。

しかし地域のこととして考えることができたら、多少共感できる部分が出てくるかもしれません。

 

三河も全国に無数とある中山間地域の一つです。

その中には盛り上がっているところ、全然元気のないところ、完全に諦めちゃっているところ、色々あります。

三河に住んでらっしゃってこのブログを読んでいる方に聞きたいんですが、皆さんの地域は今後20年考えたときにどういう状況になっているか想像できるでしょうか?

若者がドンドン少なくなり、母校がなくなり、継承してきた文化や風習はなくなり、行政サービスも生き届かなくなり、不便さを受け入れるしかないと諦めて、そのまま緩やかに地域は再起不能になっていきます。

でも僕はまだ間に合うんじゃないかなって思います。

ただ今までの延長線上で考えているのではダメです。

その延長線から外れた視点でもって地域を見たときに、何が起爆剤になるかを考えてみると若者のチャレンジなんじゃないかと一つ仮説を立てたわけです。

自分自身の起業の経験や、東海エリアにいる若者たちの挑戦している地域を見てみると、やっぱりその地域に熱量が生まれ面白い人が集まり変化が生まれ始めます。その経験からこの地域で若い起業家を育てる必要があるんじゃないか。

幸いこの奥三河地域でも地域おこし協力隊制度を使って、若くて面白い人材が集まりつつあって、第1回出場のdanonの金城さんダモンデトレイルの山田さん、第2回出場のnaoriの大岡さんなど時代の波を受けてスタープレイヤーも生まれきました。センスのある人たちがやってきてまちを変えるチャンスは生まれ始めています。

その一方で協力隊の人たちがちゃんと定着できるのか、そのゴール地点を描くことに行政が持てあましている感じがあります。行政というビジネスとは最もかけ離れた場所にいる人たちが起業を支援することにやはり無理があるのではないか、これは制度上仕方ない部分がありますが、それを支援する体制が民間側にも備わっていないことが一番の問題点です。結局うまくいっている地域は起業の意思のあるものを起業させるサポートが充実していますし、ガンガン巣立っていっています。西粟倉なんかがいい例ですね。

 

それでないなら創ろうってことで、そこでやり始めたのがこのプレゼン大会なわけです。でも若い起業家ってお金がないし、彼らには支援が必要だけれども彼らからお金をもらって支援するのは現実的ではない…。例えるなら貧困で困っているこどもに支援するときに、こどもからお金を取れない構造に似ているんですよね。なので若い起業家支援をするためにどこかから資金を引っ張ってこないといけないと考えていて、それを今年しっかりやっていこうと。

 

地域にもきっといると思うんだよなぁ、志持った若い人を支援してくれる先輩たちが。

そういった人たちに協力してもらいながら地域を創っていけたらと思います。

今年は畑仕事もハードになりますが、そういった地域の仕事も形にしていくことを目指して一層スピーディーに励んでまいりますので、引き続き温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。