ビジョンと情熱 ~安形真のblog~

起業支援によるまちづくり。起業の拠点となるコワーキングスペース運営(2店舗)。好きなものはマンガ、アニメ、キャンプ。

週末の2つの出来事 ~はたらく、暮らす、社会と関わる~

この週末は刺激的で学び・気づきの多い2日間になりました。

3日(土)は第2回関のソーシャルビジネスプラン大会へ昨年に引き続き審査員としてお邪魔させていただき、4名の熱い想いを聞きビリビリと刺激を受けてきました。

 

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ソーシャルビジネスというのはまだまだ浸透されていない言葉かもしれませんが、社会課題をビジネスの手法をもって解決していこうという取り組みです。ボランティアではなくビジネスで、というのは「稼ぎたいから」ではなく「継続して取り組めるから」です。継続していかなければ解決できないですし、お金がないと継続できない、という観点から今後税収が減っていく状況下ではソーシャルビジネスは今後期待値がドンドン高まってくると思います。

今回の4人のテーマは「過疎地域を持続可能にする」「在宅介護疲れの人を救いたい」「マイクロ水力発電で獣害被害を救いたい」「産後ケアでママの笑顔を作りたい」ということで、それぞれが普段目にする社会の課題をどうやって解決していくのかというプランを発表してくれました。どのプレゼンターも熱心さが伝わってきた素晴らしいプレゼンだったと思います。

一方でまだまだ「社会課題の解決」へのストーリーが弱かったように思いました。その部分をプレゼンターの方々は考えていただいて、関-bizさんやNPO法人ぶうめらんさんに手伝ってもらいながら前に進んでいってほしいと思います。関市はサポートできる人たちが揃っているので非常に恵まれている場所です。今後も担い手が生まれ育っていくのを期待し、僕たちのまちもそれに負けないように頑張っていけたらと思います。

 

おまけ。関市の板取にあるモネの池。カメラ通すと綺麗になる不思議な池でした。

 

4日(日)は豊田市おいでん・さんそんセンターさんの「いなかとまちのくるま座ミーティング」にお邪魔してきました。

 

 

豊田市トヨタ自動車のイメージが強いんですが、平成の大合併で山村部と一緒になっています。その都市と田舎の関係性を5年間の活動を振り返りながら、これからの関係性を考えるという取り組み。

豊田の山村部は豊森なりわい塾地域スモールビジネス研究会などの取り組みが早くから行われていて、ある地域では小学校の生徒数が増加するくらい移住が盛んな地域です。その仕掛けの丁寧さとキーパーソンの存在、何よりも住民も行政も関わっている人たちも真剣に積み重ねてきた実績が圧倒的な説得力をもって胸に響きました。官からお金が落ちてきた時点で民は受け身になるという渋沢寿一さんのお話も。自治って何でしょうね、ほんとに。協働のあり方にもつながります。

その5年の積み重ねをもって都市と田舎を比較するのではなく、それを包摂する概念を作り上げていった話にも非常に感銘を受けました。きっと今後も同じように対話と行動から新しい考えを生み出し、時代とともに進化し未来を創造するポジションを取り続けていくだろう強さを感じました。

分科会では地域によって「暮らし」重視型か「稼ぎ」重視型があるんじゃないかという仮説の下に豊田市だけでなく新城市設楽町東栄町から移住者のゲストを招き、くるま座で話し合うという企画に参加しました。ここでの学びはなんとも言葉にしにくくまとめるのは難しいのですが、自分と違う価値観の中での対話は内省にも役に立つのでこのモヤモヤした気持ちをしばらく持ちながら言語化できたらいいなと思います。

最後のまとめでは豊田市長が最近行われた「SDGs推進国際シンポジウムinとよた」での振り返りを元に、先進国と途上国の関係性と都市と田舎の関係性が似ていると延べ、実は双方向に作用しあっているという話が印象的でした。ただ豊田市の場合、1つの自治体で完結できるスケールがあるというと思うのですが、すでに消滅可能性都市として全国平均の20年とか50年とか先を行ってしまっている自治体にはなかなか単一では真似できないモノなのかなと思います。さて新城市はどうなんだ…?

 

この2日間は多くの学びとこれからの課題を考えることができた貴重な時間でした。

共通点をあえて挙げるならば「目的」や「ゴール」は大事だなと。そこを深めるのには時間をかけての対話と、思考と行動、そして振り返ること。地道にやる以外はないんですが、それを徹底的にやるためには中間支援団体の在り方が重要な気がします。

実は3月から愛媛に移住して中間支援団体で仕事をすることになりました。その話題は明日、別稿に寄せることにしますが、心構えとして非常に学びある2日間になりました。関係者の皆様、ありがとうございました!

 

 

三河の山里 起業実践者報告会を終えて

1月30日、新城文化会館大会議室にて6月からスタートした愛知県主催「三河の山里起業実践者事業」の報告会が行われました。

 

今年度の起業実践者は8人。

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彼らの約8か月の成果を報告するオープンな場。

前年は観客として見に行ったのですが、観客が行政の関係者ばかりで民間からは僕と数人程度。それを考えると今年は一般の観客が50人くらいいて少しずつですが、こういうことについて興味を持ってくれる人が増えているようで嬉しいです。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

一方で来場者の内訳をエリア別で見てみると、豊田市の方が多かったように思えます。起業実践者8人中4人が豊田で起業をするということで関心が高かったのかもしれませんが、この数字がそのまま地域の移住定住に向けた熱心さに表れているような気もします。

 

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発表の後の質疑応答では前年度起業実践者として参加されていた方や市議会議員の方が熱心に質問をしてくださり、良い雰囲気になっていたと思います。

個々の発表内容についてはここでは割愛しますが、新城市議会議員の竹下修平さんがブログで紹介してくれておりますので興味のある方はこちらからどうぞ。

 

shuheitakeshita.com

 

今年は運営側としてお手伝いをさせていただくこととなり、起業実践者に伴走しながら8か月間ともに悩んで来ましたが、この場は僕ら運営側の成果発表の場でもありました。

実際、ある起業実践者についてよく知る人からは「この期間何やってたんですか?全然変わっていないですよね?」とお叱りの言葉をいただくこともありました。そのとおり。しかしこれはなかなか難しい問題で…支援スキルの問題もありますが起業家自身の問題もあります。決して他責にするわけではないのですが、我々の問いやアドバイスを受け止めたうえで最終的に決めるのは起業家であり、行動するのも起業家です。彼らが決めたことが彼らの事業なのです。

こういう事情もあり、起業家の器の大きさが事業のスケールを決めることが多々あります。起業家の成長を促すというか壁を突き抜けるというか、そのために各起業家のパーソナリティを見ながら支援チームで厳しい役やフォローする役に分かれたりしてガチンコでぶつかっておりました。時に他所から助っ人を呼んできては刺激を与えたり揺さぶったり。そんな真剣勝負をやり続けているものですから嫌われることもありますが、結果が出始めた起業実践者からは信頼関係ができてきたりして非常にやりがいのある仕事だと思っています。

 

話が横に逸れてしまいましたが、僕の聞く限りでは概ね評判は良かったと思います。特に行動が報告に出ていた起業実践者は非常に説得力があり、行動してきたからこそわかる具体的な課題が今後のスケジュールの部分で解決に向けて語られていたのはとても良いことだと思いました。金銭的にも支援されていて、失敗してもそこまでダメージがない今だからこそ、スピーディーに小さな挑戦とその結果の検証・評価を繰り返していきながら「これはイケそうだ」と思える手ごたえがあるところまでたどり着かせるように支援してきたんですが、それが観客にも伝わったような気がします。

 

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また、起業実践者たちから同じステージの仲間がいてくれたことが非常に良かったという話がありました。起業家はうまくいくのか分からない不安と、誰に相談していいのか分からない孤独と闘っているんですが、仲間がいることで励みになって頑張れます。このような起業家のコミュニティや拠点を作っていくことは、起業の支援を行う上で非常に重要だということを再認識させていただきました。幸い、今期のメンバーは非常に仲が良いですし明るく雰囲気が良いです。より良いチャレンジャーの生態系が生まれていくように今後も支援出来たらと思っています。

 

愛知県の担当者さんからはお褒めの言葉をいただいたのですが、今後のこの仕組みをより良く運営していくためにはまだ改良点があります。会場に僕が知っているだけで5人の現役の地域おこし協力隊(1~2年目)の人たちがいました。興味を持ってくれているんだろうなぁと思うんですが、もし彼らが来年、起業実践者にエントリーしようとしても残念ながら利用はできません。重複して所属できないからです。

前々から言っているのですが、地域おこし協力隊を支援する行政の方たちは地域の状況を知っているプロではありますが、民間事業とは最も遠いところにいる人たちです。行政は起業は促せても起業家を理解することはできないのではないでしょうか?そこに齟齬が生じて不幸な協力隊が全国で生まれています。

参考までにこんな記事を紹介しておきます。記事をシェアしたら珍しくたくさん「いいね」がついた記事です。→地方は若者の「起業家」を使い捨てにしている | 地方創生のリアル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

一方、本事業は「起業で移住してもらう」という目的ですので、奥三河の自治体の協力隊のニーズに合っていると思います(事業承継ニーズもありますが…)。本事業で2年間の培ったものがこれから起業しようとしている既存の協力隊の人たちにはきっと役に立つでしょう。ですので「協力隊として所属しながらも利用できる選択肢」として、本事業をバージョンアップさせていけたらいいなぁと思います。その詳細はこれから愛知県を含め詰めていけたらと思います。

 

今回、多くの市民の方に見てもらったので、皆さんの税金がより有意義に使われているのを見せるのも責務だと思っています。ですので来年度も見に来て、厳しい意見をください(この事業があったらですが汗)

本事業はあと2か月あります。起業実践者に対しては引き続き嫌われることも言いながら、彼らの2~3歩先を見通しながら半歩先を照らすような問いを投げかけていきたいと思います。

 

新年のご挨拶とともに

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

 

この年末年始はのんびりテレビ見たり、お酒飲んだり。大きな変化と言えば、うちのお犬様が室内で生活を始めたこと。これは戌年だからとかそういうわけではないんですが…大人しい性格なので吠えたり暴れたりはしないのですが、でかいのでしっぽ振るとこたつの上のものが全て吹っ飛ばされるのが当面の課題です。

 

 

今年は仕事的には大きな変化を迎えることになります。

以前から思っている「地域のイチプレイヤーからマネージャーへ」という考えを実行するべく昨年末は色々と動いており、この春からの仕事に結びつけることができました。まだここで公表するタイミングではありませんので、その時が来ましたらご報告させていただきます。3月から本格始動の予定ですので、それまではのんびりとしたスケジュールを送りながら本を読んだり映画を見たり、しばらく会えていない人と話したりして教養を高めていこうかと思っています。ご飯やお酒のお誘いウェルカムですので、良かったらお声かけくださいw

 

あ、あとちょっとだけ求人情報です。

自分と一緒に起業支援の仕事がしたいという方を1名募集してます。

本人の能力によって変わりますが、月25万円以上の待遇で働けます。チームのバランス的にできれば女性がいいんだけど…経験はなくても大丈夫です。

地域活性化やチャレンジを支援する仕事をしたいという方を探しておりますので、良かったらお声かけください。推薦してもらっても大丈夫です。

一緒にキャリアを作っていきましょう。

 

仕事ももちろん頑張っていきますが、体重を10キロ落として健康にも気を付けていきたいと思います。現在81.5キロ…先ほども鳳来寺山の石段を登ったんですが、以前より2倍くらい疲れました。やっぱり体重の変化って大きいんですね(-ω-;)ウーン

 

こうやって書きながら気づいたんですが、今年の目標をちゃんと考えていなかったw

仕事始めはもう少し先なのでのんびり考えよう(笑)

スロースターターですがパワーを蓄えてガツンと良い仕事をしたいと思っておりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

 

今年も一年間ありがとうございました!

ドラマ「逃げ恥」(再放送)を見ながら、かつてないほどのんびりと年末を過ごしております。

 

本年も一年間ありがとうございました。

公私とも色々と変化のある一年でありました。

結婚したこと、農業ができなくなったこと、飲食店を引き上げたこと…良いことも辛いこともたくさんありましたが、結果的に迷いも後悔もなく次のステップに進めたと思っています。

来年以降の仕込みもある程度できたことで、自分のこれからのキャリアを考えるきっかけになりました。

総じて意味のある一年だったなぁと思います。

関わっていただいたすべての皆様に感謝を申し上げます。

 

2018年は年男ということで、より一層仕事を充実させながら楽しんでいきたいと思っています。

来年もよろしくお願いいたします。良いお年を。

 

リリース3連発!奥三河の起業の最前線をご紹介!

新城は紅葉が真っ盛り!

おかげさまで鳳来館もにぎやかでいい感じです。また週末に向けてライブイベントが3連発ありますので良かったら前売り券をご予約ください。

詳しくはコチラ→鳳来館のブログ

 

さて、本題の奥三河の起業紹介です。

自分が関わっている起業家3名が続々と新規事業をスタートさせましたので、紹介させていただきたいと思います。

 

まずは11月16日にめでたくオープンした東栄町の河原和明さん&タナさん夫妻の「古民家DINER 月猿虎(つきえんこ)」。

 

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オープン初日にお邪魔したのですが、既に地域の人たちに愛されて大勢のお客さんでにぎわっていました。クラフトビール(生)やチリコンカン、地場食材を利用した料理など、特色のある料理メニューも素敵なんですが、お値段も非常にお得な感じ。これは通い続けられる♪

 

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さらに河原さん夫妻はプロの料理人でもあるんですが、ロッケンロール!バンド活動もやってるんです。店内随所に河原夫妻の好きなものが置いてあって、キャラ立ちしまくっていて、いい意味でツッコミどころ満載(笑)僕はこのテイスト大好きです♪

 

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東栄町の真っ暗な夜に新たな明かりを灯す「月猿虎」にこれから期待です!

ご飯を食べに行こうと考える新城市民の方は、たまには豊橋・豊川方面ではなく、東栄方面にハンドルを切ってみましょう!

参考記事はコチラ:起業実践者紹介 河原和明さん

facebookhttps://www.facebook.com/Tsukienko/

 

 

次にご紹介するのは豊田市の「狩女」の清水潤子さん。

狩女とは女性の猟師のこと。

彼女も古民家をリフォームして、ジビエが食べられるカフェをオープンします。

その名も山里カフェmui

女性ハンターだけでも珍しいのに、ジビエの飲食店もオープンするということでもうすでにこの界隈ではかなりの有名人です。さっそくテレビの取材も決まっております。そりゃメディア受けするわなぁ…

12月1日にオープンに向けて現在準備中ですが、ランチは予約制でして現在予約を受け付け開始いたしました。

 

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写真は先日、北海道で仕留めたエゾジカ。お肉の仕入れということなので、そのうちメニューになるかイベントかで食べる機会があるはず!

ジビエというとイノシシやシカといったものがスタンダードなものですが、彼女のいうジビエは私たちのような素人の想像を軽く越えて新たな世界を見せてくれます。

例えば、ヌートリア、アライグマ、カラス…

 

「え、それって食べられるの?」

 

って感じのものまでやってます。

こんなことを言うとアレなんですが、清水さんはいい意味でヘンタイです。

「アライグマの煮込みって美味しいんですよ~♡」っていうぶっ飛んだ感じとかと接していると、いかに自分の住んでいる世界が狭かったのか認識させてくれます。実際、カラスを初めていただいたときは衝撃でした(+_+)

新しい扉を開けたい方は是非12月のオープンをワクワクしながら待ちましょう♪行くときは予約するのを強くオススメしておきます!

 

参考記事 :起業実践者紹介 清水潤子さん

 

 

最後にご紹介するのは新城市作手に移住した鈴木孝浩くんの古民家民泊の「TAKA HOUSE」。

11月に宿泊許可を取得し正式にサービスを開始しました。

移住してきた当初から「早稲田大学卒の世界一周自転車旅行してきた人気ブロガー」というなんかスゲーんだけど、変わりものが来たという噂が新城をざわめかせたのも懐かしい思い出。

彼のプロジェクトは、彼の好きなものばかりをギュッと詰め込んだおもちゃ箱のような事業です。それは彼のブログ記事を読んでもらうと非常にイメージつかめると思います。

 

鈴木君のブログ:

takahirosuzuki.com

 

ブログを読んでもらうと分かるんですが、彼は好きなものをガンガン追求していくし、自分で作ってみたい!っていう欲求が強いし、変化に対するアンテナに敏感でこれから流行りそうなものとかをチャレンジしちゃったりするし、やっぱりちょっと変わってるやつなんだけれども、でもやりたいことをやって生きる!っていうブレない面白さを兼ね揃えてます。さらにそういうのを楽しめる仲間がぞろぞろ集まってきて、楽しいことをやっちゃおうぜ!みたいな不思議なコミュニティが出来上がっていて、予測不能で永遠に未完成という場所。

彼は「与えられるサービスをただ受容する」ことが当たり前になっている社会で、「一緒に作り出す」という価値を提供します。お客さんだけど作り手側に回ることで、人との関わりや場所への想いを繋げます。

楽しみ方は無限大なので、彼に提案してもいいかもです。乗るかどうか知らないけど(笑)気になった方はメールしてみてください。

 

参考記事:起業実践者紹介 鈴木孝浩さん

 

さて、支援期間も折り返し地点で各起業家が続々と成果を出してきています。

店を立ち上げるのは実はそんなに難しくなくて(仕事量は多くて大変だけど)、続けるのが難しいです。長く続くように起業家と一緒に悩んで、汗かくのが私たちの仕事でして、そのためにたくさん勉強して、たくさん人と会ったりします。足りない部分をカバーしたいし、変化に常に対応するために。

今回は3人ともキャラクターが強い人ばかりになってしまいましたが、決してキャラが強くないと起業できないわけではありません(笑)起業したいって人は気軽にご相談くださいね~。

 

国政選挙の翌週は新城市長&市議会議員選挙でっせ!

あぁ、なんで行政向けに提出する書類はこんなにも面倒くさいものなのか…

お久しぶりです、安形です。

先日、facebookで農地の引継ぎを依頼する投稿をしたらシェアが85件(10月21日現在)。

大勢の方に助けていただき感謝いたしますm(__)m

 

 

もうすでに何人かお声かけいただいておりますが、キチンと管理できそうな方を精査して地主さんに紹介させていただきたいと思います。実績なくても新城に住んで農業やりたいとか想いのある方でしたら、新規就農の仕方も含めて説明させていただきますので気軽にご相談ください。

 

さて、今回の記事のテーマは「選挙」です。

このブログにしてからはほとんどこの手のテーマについては触れておりませんが、書類ストレスのガス抜きのために書きます(笑)

選挙と言っても今まさに投票期間の国政ではなく、1週間遅れでやってくる新城市の市長と市議会議員を決める選挙です。国政は盛り上がってるんですが市政の方は今一つな感じがしますので何か参考になればと。

 

僕自身、今回一番面白いなと思ったのが「マニフェストスイッチ」というプロジェクト。

マニフェストスイッチプロジェクト

全国の政治家にマニフェストの共通フォーマットを提案し、

わかりやすく見やすい形で政策を公開・利活用(オープンデータ化)するプロジェクトです。

2015年の統一選から開始し、有権者や有志、議員、青年会議所、報道機関のみなさんなどいろいろな方に協力いただきながら全国の選挙で継続中です!

便利な世の中になりましたよね~。市長選のは無さそうなので今回は市議会議員選挙にフォーカスして書きます。

ちなみにこれを利用した新城市議会議員選挙の各候補者のマニフェストはコチラです。

manifesto-shinshiroshi-senkyo.strikingly.com

 

これを見て思うのは、「候補者がどうやってこの機会を活用しようとしているのか」が分かるんじゃないかなってこと。こういう小さな町の選挙はどうしても地域票というのが大事になっているようで、地区を味方にできた時点でほぼ当選が決まってしまうことすらあります。自分の感覚で言うと、「地区から一人出さねば」と思っているのがナンセンスで、いつまでたっても政策重視の民意は反映されてこないので半分諦めムードがあります。でも選挙ってそんなもんだし、選出される議員が悪いんじゃなくて、選ぶ我々が愚かなだけ。だから「地域で推す人だから」ではなく、自分の頭で考えて1票投じてほしいという願いを込めて筆を進めます。

 

かといって、全ての候補者の細かい政策を読むのは骨が折れますし、読んだとしても全てを比較するのは多分無理だろうなと思いますので、僕なりの時短テクニックを紹介します。人それぞれ大事にしていることは違うのであくまで参考にというレベルで。

例えば、僕はどんな風にこの候補者から絞っていくかというと…まず「最低ラインをクリアしているか」ということ。候補者の写真を見て、身だしなみや表情など相手に与える印象がマイナスになっていないかでまず絞ります。市民の代表になるのにこの程度クリアできない人はみっともないからです。

次に名前の下のところにある文章の「ボリューム」を見ます。中身はあとで見るとして、志望理由やあるべき姿をある程度、熱をもって語ってもらいたいというのが僕の願いですし、このあたりを適当に済ませてしまっている人は地域票を頼りにして、特定地域だけいい顔してればいいって思っていそうな気がするからです。

その次に「政策分野注力度と優先政策」というちょっと下の方に移動し、顔写真と周りのカラフルな円を見ます。ここでバランス派の人は落とし、ばらつきのある人を残します。なぜなら重点的な課題が明確な方が成果が出せるからです。

これで半分くらいは読まなくても済むと思います。

そこからは志望理由やあるべき姿を読み、面白そうなら政策の詳細を見ていくという形で選んでいきます。

 

上記サイトからはそんな感じで読み取っていくんですが、さらに興味のある人は候補者の実行力やひととなりを知る意味でもブログを見に行くのも良いかと思います。また現職で再選を目指している方の場合は、4年間の活動内容を調べたり、4年前に何を言っていたのかを確認するのも良いでしょう。4年前の資料が必要な方はご連絡いただければデータをお渡しします。

 

今回の選挙は市長選はいつもの面々ですが、市議会議員候補者は若い人が多いです。それだけでちょっと楽しみだし、それだけに若い人に選挙に行ってほしい。だからwebでわかる範囲で、意思決定ができるくらいまで情報を載せてほしいなぁと思います。

この4年間、新城市議会はいろんなことがありました。新庁舎建設の住民投票や市長のリコール運動、議会での不注意発言や議員の情報公開を制限する提言等で全国ニュースになったり、汚職疑惑もあり政倫審も数件ありました。

そんなドタバタが今度は起こらないように僕は願っています。落ち着いて政を進める4年間になりますように…

 

決断

僕は鋼の錬金術師ってマンガが好きなんですが、その中でよく使われる言葉が「等価交換」。

何かを得るためには何か対価として支払う必要があるということ。

 

なんとなく中二病っぽくスタートしましたが、自分も得るために対価を支払う決断をしました。

 

結論から言うと鳳来館の経営を11月末をもって終了します。

それから農業の方も少しずつ手を引きます。

その代わりに得た時間を、地域の未来に必要な仕事を作るために費やします。

 

イチ起業家としてスタートして、農業と様々なサービス業を掛け合わせて事業化してきたことで人並み程度に生活できるようになりました。その間、お客様ももちろんですが、本当に色んな方に助けていただき、成長の機会と新たな視座を得ることができました。本当にありがとうございます。

その中で自分の立っているポジションが地域の活性化にとって適切なのか、という疑問が持ち続けていました。ここ数年の想いとしては、自分一人が頑張るよりも多くの仲間たちの挑戦を後ろから支援し持続可能にすることが地域にとって最も効果的で、ここに時間や労力を費やしたいと考えるようになりました。奥三河若手起業家プレゼン大会をきっかけに愛知県にも起業支援のスキームが生まれ仕事になったということが、地域に必要なことであれば仕事は作っていけるという自信に繋がりました。しかし、さらに加速して喫緊していく地域課題を解決するためには時間や馬力が足りないと感じていました。

そんな中、今年になって畑に行くとアレルギーによる呼吸困難や嘔吐に悩まされ、農業を継続していくことが辛くなっていること等もあり、今回の決断に至りました。

農業を完全に辞めるかどうかはまだ決めていませんが、今年度中は細々とお客様に迷惑をかけない程度にやろうと思います。快復してまた存分にやれるようになるかもしれないですし、市民農園を楽しんでくださる方をフォローすることくらいは今の自分にでもできそうだとも考えています。

 

事業の根幹の部分を失うことに対して恐怖という感情はほとんどありません。今までもなんとかなってきたし、今は妻もいて1人じゃない。今回もなんとかなるだろうという楽観的な自信があります。古民家カフェはちどり辞めるときはだいぶやばかったですが、ピンチに対する耐性ができてきたんでしょうかね…w

むしろ変化しないことに対して恐怖を感じます。体調がおかしくなったことも、もしかしたらこの決断を促すためのサインなのかもしれないと思っていて、時世の流れに沿って必要な変化をし続けながら自らのキャリアを構築していけたらと考えています。

 

これからどうしていくかはまだほとんど決まっていません。せっかく時間ができるので課題先進地への視察を行ったりして自分の中のデータ更新をしながら、次の一手を考えるようにしていけたらと思います。12月以降時間にゆとりができるので何か仕事あったらください(笑)